阪神タイガースの先発ローテーションと、捕手との相性データが分かりやすい

投手陣で年間を通して長いイニングを投げるのは「先発」です。ベテランのキャッチャーや新人のキャッチャー、2軍を行ったり来たり、控えのキャッチャーなど様々なタイプが存在します。長いイニングを投げるほど、投手が気持ちよく投げれて抑えられる捕手が理想ですが、それは成績を考えて任せられることがほとんどです。では、相性が良い組み合わせはどれでしょうか。20150618-1

阪神の先発投手は誰がいるの?

では現在の阪神タイガースの先発投手陣で、ローテーション投手を見てみよう。基本的に決まっているのは4人だが、5人目は何人か候補がいる。

名前 試合 投球 自責 防御率
藤浪晋太郎 22 11 6 157 45 2.58
メッセンジャー 23 8 10 152 1/3 53 3.13
岩田 稔 22 7 7 139 2/3 51 3.29
能見 篤史 21 9 11 132 2/3 56 3.80
ここから下は先発候補
岩崎 優 10 3 5 55 22 3.60
岩貞 祐太 5 1 1 20 2/3 10 4.35
サンティアゴ 3 1 0 16 2/3 8 4.32
秋山 拓巳 2 0 0 13 3 2.08

藤浪・メッセ・岩田・能見は決まりだ。若干ノウミサンの調子が気になるが・・・。

5番手は「岩崎」が有力で次に「秋山」だろう。先発陣の枚数は揃ってきた。前半戦は藤浪と岩田くらいしか数えれなかったから、かなり安定してきたことが分かる。ここまで安定してくれば優勝も可能性は見えてくるだろう。

では、誰が投げるとき誰がボールを受けているのだろうか。

阪神の捕手は誰がいるの?

そもそも、阪神の捕手って何人いるのだろうか。現在登録されている捕手は7人いる。

名前 試合 打数 安打 HR 打点 打率
藤井 彰人 57 112 19 0 2 .170
鶴岡 一成 51 128 30 1 14 .234
梅野 隆太郎 42 108 26 4 15 .241
小宮山 慎二 10 6 0 0 0 .000
岡﨑 太一 1 1 0 0 0 .000
清水 誉 0 0 0 0 0 .000
小豆畑 眞也 0 0 0 0 0 .000

成績を見ても分かるように、藤井・鶴岡・梅野で回している。捕手は打撃は出来るに越したことは無いが、1番はリード面が重要だ。その次にキャッチングや肩など守備的部分も大事で、最後に打撃だ。

打撃では梅野が若くてパワーがあり、一歩抜きんでているがリードでは藤井・鶴岡には及ばない。では、現在の先発と捕手の相性はどうだろうか。

ここでいう相性とは、マスクを被ったときの投手の成績である。

先発投手の捕手別成績まとめ

1:藤浪が投げたとき

捕手 投球 被安 三振 自責 防御率
鶴岡 15 10 2 112 80 134 29 2.33
梅野 6 1 4 38 42 33 14 3.32
藤井 1 0 0 7 9 5 2 2.57

圧倒的に「鶴岡」が多い、もちろん試合当日の藤浪の調子の良し悪しにもよるが、差は歴然だ。梅野の場合は、投球回数以上に安打を浴びて、1ニング当たり1奪三振もいかない。鶴岡の場合は、圧倒的に被安打が少なく、奪三振も1イニングに1を超えている。藤井とは1度試したが、鶴岡がこれだけ安定しているならあえて使う必要もないのだろう。

防御率2.33以下はリーグでは、広島の「ジョンソン」と「前田健太」、巨人の「菅野」しかいない。

結論:「藤浪」が先発の際は、捕手は「鶴岡」で決まり

2:メッセンジャーが投げたとき

捕手 投球 被安 三振 自責 防御率
藤井 20 7 9 133.2 106 132 44 2.97
梅野 4 1 2 26 29 24 13 4.50

メッセンジャーが投げるときは基本的に「藤井」が受ける。鶴岡は受けないのだ。梅野と比較しても分かるように、被安打が少なく三振も取れ、防御率は2点台と抜群だ。

抑えられる投手というのは、投球回数より被安打が少ないこと。藤井の場合は、133回2/3を投げて、106安打しか打たれていない、これは9回まで投げて7~8安打しか打たれない計算になる。梅野の場合は、10安打打たれてしまう。この差はモロに失点に繋がり、勝ちを逃してしまう原因になる。

結論:「メッセンジャー」が先発の際は、捕手は「藤井」で決まり

3:岩田が投げたとき

捕手 投球 被安 三振 自責 防御率
鶴岡 12 3 4 73.1 82 49 30 3.68
梅野 10 4 3 66.1 60 46 21 2.85

ここにきて「梅野」との相性の良さが際立つ。鶴岡のリードでは被安打が多いが、梅野の場合はヒットを打たれる頻度が少ないのだ。梅野のリードは雑な面が多いが、相性が良いというのが分かる。

結論:「岩田」が先発の際は、捕手は「梅野」で決まり

4:能見が投げたとき

捕手 投球 被安 三振 自責 防御率
藤井 12 5 7 78 87 64 36 4.15
鶴岡 7 4 2 44.2 41 33 15 3.02
梅野 2 0 2 10 14 9 5 4.50

能見が投げたときは、「鶴岡」との相性が良い。しかし藤井と組む場合が多く、鶴岡と組ませたほうが良いように思える。しかし能見の好不調の差が激しく、データだけで読み取るのはいささか早計であるのかもしれません。

結論:「能見」が先発の際は、捕手は基本的には「鶴岡」で、「藤井」でも良い

5:岩崎が投げたとき

捕手 投球 被安 三振 自責 防御率
梅野 3 0 2 15 22 9 10 6.00
鶴岡 3 0 2 14.2 14 12 8 4.91
藤井 3 3 0 19 9 14 2 0.95
小宮山 1 0 1 6.1 5 6 2 2.84

3試合ずついろんな捕手に受けてもらっている。これはまだ2年目という事もあり、どの捕手が合うか判断している最中でもある。まだ判断基準のデータが少ないが、藤井とのバッテリーがしっくり来る気がする。

結論:「岩崎」が先発の際は、捕手は基本的には「藤井」で、「小宮山」を試しても良い

ここで小宮山が出てくるが、鶴岡・梅野の加入前は「小宮山と藤井との併用」が多かったのだが、最近は出番が無い。盗塁阻止率はリーグ屈指だが、打撃に難があり出場は厳しい。その打撃は8月末現在で2軍で.284と改善しつつある。岩崎とならバッテリーを組ませて出場させる、という手もある。鶴岡と藤井もベテランで体力的に厳しくなってくるので、小宮山には奮起してほしい。

阪神のバッテリー相性まとめ

藤浪」の場合は「鶴岡

メッセンジャー」の場合は「藤井

岩田」の場合は「梅野

能見」の場合は「鶴岡

岩崎」の場合は「藤井

捕手3人体制で上手くバッテリーが回っていることが分かる。特に藤井と鶴岡は年齢も年齢なので、このように分散されて結果も付いてきて、疲労も和らげることが出来る。

最近は捕手ばかり獲り、こんなに必要かなと思っていた。だが、バランスの取れた組み合わせで勝ち続けることが出来ている。今年はこの調子で問題ないのではないだろうか。



このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

このキーワードに関連するそのほかの記事

前の記事

次の記事

過去1ヶ月で人気の記事20です