外国人のプロ野球選手が日本人を養子にするということ

公開日:2015年7月24日

プロ野球全般

ソフトバンクホークスのスタンリッジ投手が、養子として兵庫出身の女の子を迎え入れたのが話題になっています。1人でも多くの子供達が幸せになってくれれば、との思いもあるのでしょう。

スタンリッジ選手とは？

アメリカ時代から素質があり、全体の31番目で1997年に行なわれたMLBのドラフトで「タンパベイ・デビルレイズ」から指名があり、2007年中旬までプレーしていた。

2007年にソフトバンクホークスと契約し、中継ぎとして活躍していたがチーム事情も有り先発に転向し17試合で7勝をあげ防御率は3.00。2008年は絶不調に陥り防御率も7.62で解雇となった。

メジャーでプレイしようとマイナー契約を結んだが、復帰はたせず･･･2010年に阪神と契約した。2010年から4年間阪神タイガースに在籍し、通算35勝をあげたが、一軍登録できる阪神の外国人選手人数枠の問題で退団することになった。

2014年にソフトバンクホークスへ復帰し、今に至るというわけです。

本名はジェイソン・スタンリッジで、アメリカ合衆国のアラバマ州のバーミングハム出身です。

阪神時代は防御率が2点台が多く、退団時は「なぜ、スタンリッジが！」「いかないで！」と言われたものでした。確かに今年37歳で2年契約の2年目、防御率は落ちてきましたがそれでも先発の一角としてまだまだいけます。今年も2桁勝利はほぼ確実でしょう。長いイニングも投げれる良い投手です。

児童養護施設とは？

保護者のない児童や、虐待されている児童を入所させて自立支援の援助をする所です。

出典：厚生労働省　児童養護施設入所児童等調査の結果(平成25年2月1日現在)

里親委託児が4,534人

養護施設児が29,979人

情緒障害児が1,235人

自立施設児が1,670人

乳児院児が3,147人

母子施設児が6,006人

ファミリーホーム児が829人

援助ホーム児が376人

今回のスタンリッジ選手の場合は、養護施設児にあたります。

児童養護施設入所児童数は29,979人のうち、虐待を受けた経験のある児童は59.5％にのぼります。

出典：児童養護施設

以前は「孤児院」と呼ばれていたが、現在はむしろ孤児は少なく、親はいるが養育不可能になったため預けられている場合が圧倒的に多い。中でも、虐待のため実の親から離れて生活をせざるを得なくなった児童の割合は年々増加している

親がいない孤児院ではなく、親はいるが虐待で施設にいる子がものすごい多くなっていることが分かる。子供をまるでペットのように育てる人や、育てる気も無いのに生んで虐待するケースが多いのは、何とかならないものだろうか。

生活苦や児童になんらかの問題がある場合を除いて、親の都合（めんどくさいなど）で子供を捨てることはあってはならないと思う。

児童養護施設とは？

養子といってもおおまかにわけて、2種類存在します。

１つは「普通養子縁組 」です。

これは新しい養親と養子に、親子の関係がありますが実親との関係も残っているというものです。実親がなくなったときの相続権も、養親になったときの相続権もあります。

２つは「特別養子縁組 」です。

養子に出した子供は、実親と親子の関係が消滅します。他人となるので相続権はありません。養親の相続権が存在します。

スタンリッジがどっちを取っているのかは分かりません。日本でのプロ野球選手生活はいつまでプレイできるか分かりませんが、引退後も今まで苦労して育った女の子をスタンリッジには幸せにしてあげてほしい。

スタンリッジは阪神時代から人格者で好きな選手の1人でした、これをきっかけに少しでも養子縁組や、里親についての関心や子供達に目が向いてくれればいいですね。