藤浪晋太郎「高卒3年連続2桁勝利」が、どれくらいすごいかが分かるデータ

公開日:2015年8月21日

阪神タイガース

阪神タイガースのエース「藤浪晋太郎」は３年連続で２桁勝利をあげた、これは元埼玉西武ライオンズでメジャーへ渡り、現在ソフトバンクホークスに在籍している「松坂大輔」以来だ。阪神では江夏以来の２人目だが、他の選手と比較していろいろ分かってきたことがある。
出典：藤浪晋太郎　阪神タイガース

藤浪が松坂に並んだとは？

藤浪が2015年リーグ最速で10勝目をあげました。これで2013年から3年連続で10勝に到達しました。高卒ルーキーから3年連続10勝は、国内では松坂大輔で、阪神球団では江夏豊以来です。ではこれはどれくらいすごい記録なのでしょうか、今までのプロ野球史と阪神球団でデータを見てみます。

高卒で1年目に「10勝」あげる選手は一握り

ドラフトが出来た1966年以降に高卒1年目に10勝をあげた投手です。名前を見ると球界を代表するそうそうたるメンツです。

注）藤浪は8/21現在の成績

2007年のマー君こと田中将大でさえ、2年目は10勝に届かず9勝に終わりました。高卒新人で3年連続は松坂大輔以来です。

江夏豊は、通算206勝で193セーブという凄まじい成績で、阪神時代に打ち立てた年間401奪三振は今だ歴代最高で抜かれていません。

鈴木啓示は、近鉄一筋20年で通算317勝、4600イニングを投げ、被本塁打は560は今だ歴代最高。

森安敏明は、実働5年で「黒い霧事件」で八百長疑惑により永久追放となっている。

堀内恒夫は、巨人一筋18年で、通算203勝をあげている。

阪神で「高卒1年目」に勝ちを残した選手は？

1位：江夏豊　　12勝13敗
2位：遠山昭治　8勝5敗
3位：秋山拓巳　4勝3敗

ここ最近は高卒投手をドラフトで指名していないのも、該当選手が少ない原因でもある。では、ここ最近の高卒投手の指名を見てみよう。

現役選手

いかがだろうか、上記にあげた選手の半数が1年目はおろか、生涯1軍の試合に出ずに引退している。いかに高卒1年目が1軍でルーキーから活躍し辛いかが分かる。

ではこの中で1軍で登板したイニングが10イニング以上の選手はどれだけいるだろうか。

14人中7人と半分だ。特に2000年から2007年までは不作で、唯一活躍しているのは「鶴」くらいだ。玉置も2軍暮らしが多く育成を行ったり来たりしている。

これらの成績を見てみると、いかに藤浪が数十年に一人の逸材かが分かるだろう。阪神のエースなのは言うまでも無く、球界を代表する投手と言っても過言ではないだろう。