阪神藤浪のリーグトップ9勝と、6人の2番バッター候補について

阪神の藤浪がリーグトップタイの9勝目を手にしました。他の9勝は2人、広島カープの前田健太(マエケン)と中日ドラゴンズの大野雄大です。このままの調子で後半もう少し打撃陣の得点能力が上がってくれば、最多勝と最多奪三振は藤浪で決まりでしょう。ただし打線の現状の課題も多く、特に2番打者が固定できないのは痛い。20150808
出典:阪神タイガース

阪神5-2横浜で勝ち

勝利投手:藤浪(9勝5敗0S)
セーブ :呉昇桓(2勝2敗31S)
敗戦投手:高崎(2勝2敗0S)

本塁打
【阪神】
【横浜】

8月8日:今日の阪神タイガースについて

先発の藤浪が7回を10奪三振2失点でリーグトップタイの9勝目。7月24日の横浜戦で9回を152球投げたときは疲労が心配だった、7月31日のヤクルト戦では上手く力を発揮できなかったが、8月8日横浜戦で藤浪らしい三振の取れる投球がまた帰ってきた。

打線は野手全員先発安打で13安打放ち、2回までに5回と集中して得点が奪えた。今成の打率が.240から.270まで上がって来たのに加えて、江越、鶴岡と下位打線の打率が向上してきた。共に打率1割前半だったのが嘘のようだ。

中軸に加えて下位も元気が出てきた。ゴメスとマートンの月間の打率推移を見てみよう。

月間打率 ゴメス マートン
6月 .279 .328
7月 .325 .301
8月 .333 .423

ゴメスとマートンも調子がいい、2人共3割を超えてきた。マートンにいたっては・・・4割だと!?

8月8日:今日の横浜DeNAベイスターズについて

先発は高崎健太郎、2012年に7勝をあげて以来は不安定な投球が続いている。現在の防御率は4.82で、2回に集中打を浴び2回で5失点で降板した。

後を受けた髙橋尚成が3回を0点に抑えたが、高橋も去年日本球界に復帰してから戦力になっていなかった(2014年は0勝6敗で防御率5.29)、今日の投球で何か掴むか。打線は現在セリーグ首位打者の筒香が、1人3安打猛打賞と気をはくも1回に取った2点どまり。この団子状態から落ちるのは、やはり横浜が1番手か。

ここで2番打者について確認してみよう、阪神で固定で着ていないポジションで上本が離脱した。

出典:阪神上本は左上前腸骨棘亀裂骨折 長期離脱も

7日に大阪市内の病院を受診し、「左上前腸骨棘(こつきょく)亀裂骨折」と診断された。上本は4日広島戦(マツダスタジアム)の7回守備でダイビングした際に左腰を強打し、5日の同戦を欠場。

骨折で上本は離脱、今いる戦力で戦うしかない。では2番打者は誰がいるか、今年の2番実績を見てみよう。

2番試合数 打率 本塁打 打点 盗塁 出塁率
上本博紀(怪我) 38 .250 3 26 19 .335
西岡剛(怪我) 18 .265 2 14 1 .353
大和 19 .203 0 9 2 .241
俊介 10 .216 0 0 2 .301
柴田講平 9 .200 0 2 0 .273
荒木郁也 5 .182 0 0 4 .270

打って走れる2番候補が、怪我で離脱したのは大きい。しかし上本は失策がリーグ2位と守備に不安が多い。チーム全体の盗塁数は38で、上本で半分を占めていた、後半戦は足を失った。

大和や俊介は上本より守備は上だが、打撃が心もとない。後半戦は大和と俊介の併用で進んでいくと思われる、たまに柴田や荒木を使う程度になりそうだ。

ちなみに年俸は西岡が推定1億8,000万円上本が推定4,000万円大和が6,500万円俊介が推定2,500万円柴田は推定1,000万円荒木は700万円と西岡の年俸の高さが目立つ。

怪我をするのは「体調管理が出来ていないプロ失格だ」と言う人もいるが、怪我をしやすい体質ならば改善するのは難しい。丈夫な選手が1度怪我をしてから「怪我しやすい」体質になったという選手もいる。2番を固定できないまま後半戦はどう戦うか、打撃は上向いているので首位争いは出来るはずだ。

明日の予告先発は?

阪神:岩崎 優 0勝5敗 防御率5.00
横浜:モスコーソ 3勝3敗 防御率5.18

明日で8試合目の先発登板になるが、大丈夫だろうか。正直不安で仕方が無い、ここまで勝ち星なく5敗、防御率は5点台。まだ希望があるとすれば相手投手のモスコーソだ、ここまで防御率5.18と結果が出ていない。ここ最近は大量失点するケースも多く、打撃陣が早くに点を取ってやれば勝てる可能性がある。

その次は大阪へ戻って8/11から京セラドームで、最下位中日ドラゴンズと3連戦だ、ここは最低でも勝ち越さなければいけない。



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