2016年活躍するのは「藤川球児」「一二三」「スタンリッジ」さあ誰だ?

ストーブリーグのオフシーズンも選手関連で盛り上がってきました。独立リーグから藤川球児が阪神へ帰ってきて、一二三がラストチャンス、スタンリッジが解雇となりました。きっかけやチャンスがあれば、まだまだ活躍できる選手たちではありますが、逆境を跳ね除けて活躍するのは誰になるのでしょうか。
20151114-1
出典:阪神タイガース

藤川球児が阪神へ入団、使えるのか?

阪神タイガース公式サイトで発表がありました。藤川球児選手のコメントが下記です。

再びタイガースのユニフォームに袖を通すことになりましたが、ただ戻ってきたとは思っていません。気持ちも体も新しくして、阪神タイガースのため、タイガースファンの皆さんのために全身全霊をかけて戦いたいと思います。

出典:藤川球児選手との契約合意について 阪神タイガース

他のニュースを見ていると2年契約という事で、4年ぶりに戻ってきました。阪神時代は火の玉ストレートでお馴染みの、阪神の絶対的守護神として活躍しました。JFKというジェフウィリアムスや久保田と、勝利の方程式を築いた事は記憶に残っているでしょう。

メジャーリーグの3年間では、全く活躍できませんでした。3年間の成績は下記です。

試合 三振 四球 自責 防御率
2013 12 12 14 2 7 5.25
2014 15 13 17 6 7 4.85
2015 2 1.2 1 0 3 16.20
通算 29 26.2 32 8 17 5.74

26回2/3を投げて32奪三振と三振は取りました、被安打が31と高く打ち込まれるケースが目立ちました。防御率5点台は活躍できないに等しいでしょう。

その後に阪神からの誘いを「断って」四国アイランドリーグplusの高知に入団しました。

試合 三振 四球 自責 防御率
2015 6 33 47 3 3 0.82

藤川が高知で投げた結果です。2勝1敗0セーブで防御率0.82という成績でした。独立リーグとNPBではレベルが違うので、この成績を真に受けるのは危険ですがさてどうでしょうか。

四国アイランドリーグの投手10傑を見てみると、1位の正田が格の違いを見せつけています。実はこの投手は「正田樹」で1999年日本ハムドラフト1位で、阪神にも2007年~2008年登板無しですが在籍していました。

試合 三振 四球 自責 防御率
2015 13 96.2 98 15 8 0.74

藤川獲るなら正田でもという意見の野球ファンもいるかもしれません。正田34歳、藤川35歳です、BCリーグではプロ野球選手になる人も多く出てきて、四国ではあまり聞きませんのでレベルに差があるということでしょうか。

和田監督の頃は断って、金本監督になってから戻ってきました藤川ですが、1度断ったのによく戻ってきたなという印象があります。NPBで通用するのでしょうか、しかも2年契約とは・・・確かに阪神の功労者でもあります。もう藤川は1年通して活躍するのは難しい、という意見が多いです。全身全霊をかけて戦うといっていますので、どの程度活躍できるかお手並み拝見といきましょう。

一二三が育成契約

支配下選手契約を解除されて、育成契約となりました。2016年が事実上最後のチャンスとなります、活躍できなければ戦力外でしょう。

一二三慎太(ひふみしんた)という苗字が特徴的で、東海大相模高校からドラフト2位で入団し5年間1軍登板は無し。投手で契約したが、入団1年目に野手に転向。肩を痛め、高校時代の甲子園で打撃が良かったのもあり、野手でもやっていけるという判断だ。

では2軍(ファーム)での成績を見てみよう。

試合 HR 打率
2011 怪我で2軍登板無し
2012 33 45 8 0 1 14 0 .178
2013 65 196 50 4 20 58 1 .255
2014 63 177 32 4 13 60 3 .181
2015 59 133 27 2 9 44 0 .203
通算 220 551 117 10 43 176 4 .212

金本監督によると、全く力が発揮できていないそうだ。以下は金本監督の一二三に対するコメントだ。

「もったいない。もてあましている。持っているものの20%ぐらいしか出してないんじゃないか。6000CCのエンジンを積んだ車が、まだ時速40キロぐらいしか出していない感じ」

出典:金本新監督 一二三にゲキ「6000CCの車が時速40キロ…」

これが本当なら期待できそうだが、私自身はもう2軍通算で551打数117安打、176三振で打率.212にはあまり期待していない。ミート力が弱く、三振も多く振りも甘い、かといって本塁打数も少ない。実際に打っているのをほとんど見たことが無いが、成績だけで見るとこう判断せざるを得ない。力はあり、当たれば飛ぶそうだが当たらなければ意味が無い。掛布監督の下で再生進化できるのか、できなければもう後が無いだろう。

スタンリッジが戦力外

元阪神で私も好きな選手の1人の、ソフトバンクで活躍したスタンリッジだが、戦力外となった。圧倒的な強さで2015年のパリーグを制覇して、ヤクルトスワローズも破り日本一になった。しかし層が厚く、スタンリッジの今期の成績と37歳という年齢から契約はしてもらえなかった。

2012年:防御率2.69 (34歳)
2013年:防御率2.74 (35歳)
2014年:防御率3.30 (36歳)
2015年:防御率3.74 (37歳)

ここ4年は年々防御率を落としてきている、しかし粘り強く長い回も安定して投げられるのでまだまだ戦力にはなるだろう。現在8年目で再来年には外国人登録を外れ、制約を受けなくなるのですが年齢も年齢です。

外国人のプロ野球選手が日本人を養子にするということ

以前お伝えしましたが、保護者の無い子や虐待等で入所している子がいる児童養護施設の日本人の子供を引き取りました。日本が好きで、福祉にも関心が高く、人格者でもあるスタンリッジには少しでも長く日本で活躍してもらいたいものです。

オリックスや横浜DeNAなど投手力が薄いところが、獲得に乗り出しそうな気がします。よく分からない外人や日本人選手より、ある程度計算して働いてくれるでしょうし、日本シリーズで見せた気迫の投球がまた見たいものです。

ストーブリーグも元阪神の選手など、話題は尽きません。2016年の今頃は誰が活躍しているのでしょうか、楽しみです。



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