2015年に阪神を戦力外になった「玉置」「田上」「藤原」「黒瀬」「加藤」のその後
公開日:2016年1月3日
2016年のシーズンに向けて選手達が練習に励んでいます、2016年のオープン戦は2月20日(土)~3月21日(月)とのことで楽しみです。2015年まで阪神タイガースに在籍していた選手たちが、その後どうなったのか調べていると様々な第2の人生を歩む事になっているようで、元阪神の選手として応援していきたいところではあります。
玉置隆投手
私自身も注目していた玉置選手ですが、次の人生が決まったようです。新日鐵住金鹿島で社会人野球として頑張っていくことに決めたそうで、プロ野球ではないですが仕事に野球に頑張ってくれることでしょう。
「社会人野球をすることに決めました。新日鐵住金鹿島です。頑張ります!」と元気な応答。背番号は『30番』だそうです。
新日鐵住金鹿島出身の選手も多く、非常にレベルの高い社会人チームです。2014年阪神タイガースのドラフト1位の「横山雄哉」投手と2位の「石崎剛」投手もこのチーム出身です。
戦力外の次の日に話があったそうで、正社員採用で投手最年長になるとのこと。
「最後になるかもしれない。必要とされるところで、熱い野球をして終わりたかった」
この言葉が印象的です、社会人チームでも試合は見ることができます。順調に勝ち進めば、東京ドームの都市対抗戦や、京セラドームの日本選手権で玉置選手の勇姿を見ることができるかもしれません。
■阪神の玉置隆投手を知っているかい?1軍通算防御率1.80なんだぜ?
当サイトでも幾度と無く話題にした応援している選手でした、第2の人生応援しています。
田上健一選手
将来性のある選手で28歳と若く、トライアウトを受けましたが獲得球団は現れませんでした。
プロ野球関係者が大学や高校で野球の指導をするのに必要な『学生野球資格回復研修会』を受講しました。11月28日に『NPBプロ研修会』、そして今月19日と20日の『学生野球研修会』を経て、きのう修了証をもらったそうです。
独立リーグからの話はあったようですが、妻も子もいるので難しそうとの事。しかしオファーはなくても将来の為に、学生野球資格回復研修会を受講し指導ができるようにがんばっているそうです。
今季は開幕1軍入りしながら死球に見舞われ戦線離脱。わずか9試合の出場に終わった。このオフは巨人・鈴木に弟子入りする計画を立てていただけに、悔いは残る。
巨人の鈴木尚広選手のように足だけで魅せる選手を目指していたそうで、弟子入り寸前で戦力外に。将来的には指導者としての道にいくのでしょうか、現段階では次の行き先は決まっていないそうです。
(2016年1月30日下記追記)
昨年オフに阪神から戦力外通告を受け、トライアウトを受験したが、他球団から声が掛かることはなく、オリックスからの打診を受けた。
田上選手も次の行き先が決まりました、セリーグからオリックス、しかもパリーグのスコアラーというのも驚きです。オリックスは2016年からチーム別にスコアラー置くそうで、楽天担当のスコアラーになりました。普段から研究したりメモ魔だったりと、熱心さを見てくれていたそうです。
藤原正典投手
独立リーグからの獲得打診があったそうですが、これを断って大学職員への転進を目指しているそうです。
阪神時代は中継ぎとして期待をかけられながら、6年間で1軍通算58試合登板どまり。15年秋、支配下登録選手から育成選手への変更を通告された。ひと晩悩んだ末、退団を決めた。
「僕は大学1、2年生の時、プロは不可能だと言われていた選手。野球しか知らないのに大学職員は無理だと言う人もいるけど、もう1回、不可能と思われることに挑戦したいんです」
育成枠を蹴って退団したそうで、実際は戦力外ではないですがそれだけ上がるのは難しいと判断したのでしょう。妻も子もいるそうで現在27歳と言う若さ、難しいといわれたプロ入りを果たしたのだから大学職員も頑張れば、というやる気。第2の人生も逆境を跳ね除けて進んでいってくれるでしょう。
黒瀬春樹選手
7年間埼玉西武ライオンズでプレーして、江草とのトレードへ阪神へ。阪神では5年間で1軍17試合と出場機会がほとんど無く、2015年に戦力外通告。
トライアウトを受けなかった黒瀬春樹選手は、古巣の西武に戻りスコアラーとして新しいシーズンを迎えます。10月中は現役続行を視野に入れ鳴尾浜で練習をしていたものの、11月に入って姿を見なくなり、受験のエントリーもしませんでした。
合同トライアウトの日、黒瀬選手とスコアラーの契約を結んだと西武ライオンズが発表しました。
合同トライアウトを受けなかったのは古巣の西武から声がかかっていたのでしょう。スコアラーとして現場で活躍が期待されます。
加藤康介投手
ゴーグルのようなサングラスが特徴の左腕、2012年は32.2回を投げて防御率0.83、2013年は50.1回を投げて防御率1.97と驚異的な成績を見せてくれました。
加藤康介投手はルートインBCリーグの福島ホープスに投手兼任コーチとして入団することが決まり、18日にコーチ就任会見も行われました。背番号はタイガース時代と同じ『63番』です。
2015年に戦力外となってからは、12球団合同トライアウトを受けたが声はかからず。独立リーグの福島に投手兼任コーチとして入団しました。福島の球団代表は元プロ野球選手の岩村明憲氏です。
球団代表で同学年の岩村明憲選手兼任監督(36)に誘われ「今回は(NPBを)断たれたかもしれないけど(シーズン中に)人手不足の球団が出てくるかもしれない」と、現役続行を勧められたという。来季はNPB復帰を目指しつつ、若手の模範として新天地で全力を尽くす。
まだ完全には諦めていないようで、NPB復帰も視野に入れて選手兼任となっているそうです。新天地での活躍と今後に応援します。
引退後はどうなるか、育成枠は契約金が厳しい
プロ野球を引退しても、コーチや兼任、指導者などへ声がかかるのはほんの一握りです。実際は普通のサラリーマンや独立したり、事業を起こす方が多く今まで経験したことが無い環境に苦労しています。グラゼニという野球漫画で、契約金は使わないほうがいい、退職金のようなものだからという話がありました。
育成枠での入団では契約金はなく、支度金として少しだけ払われるものですぐに戦力外となった場合は苦しい生活が待っています。
しかし夢のある世界で、入りたくても入れないのがプロ野球の世界です。最初は苦しくても夢を追いかけて、這い上がってやるという度胸で育成枠でも入団する選手も数多くいます。
楽天イーグルスは20日、台湾出身の宋家豪の育成契約を正式に発表した
宋は台湾のドラフトで2位に指名されるも、NPB入りを熱望し入団を拒否
「一刻も早く、日本の練習に慣れていきたい」と意気込みを語った
出典:台湾の異端児が楽天と育成契約 ドラフト指名を拒否して日本へ
2015年のドラフトで楽天の育成枠として、台湾でドラフト2位指名にも関わらずチャレンジしたいという選手が出てきた。宋家豪(ソン・チャーホウ)という選手で、西武ライオンズの郭俊麟(かくしゅんりん)や日本ハムの陽岱鋼(ヨウダイカン)、千葉ロッテのチェン・グァンユウなどから情報を得るそうで、近しい選手が日本にいるからチャレンジしやすいのだろう。
話は少し逸れたが、阪神タイガースで応援していた選手の第2の人生が有意義なものになるよう、心からエールを送りたい。
Tweet