リーグ最下位の防御率はエースの不調が原因か?
公開日:2016年4月10日
プロ野球の成績を見ていて、防御率がリーグでダントツに悪いチームがある。もちろんシーズン終了するまで分からない部分もあるが、他球団よりもあまりにも悪い場合はこのままシーズンをフィニッシュする可能性も結構な確立であるのではないか。
オリックスの投手陣が崩壊
他の6球団(西武・楽天・ロッテ・日本ハム・ソフトバンク)は得点と失点の差がほとんど無い。ということは、投打共に安定しているという事で、終盤まで戦っていける材料は存在する。例えば得点があまりにも高いが、失点もあまりにも高い場合は打線がカバーしてくれる。その逆では投手陣が0に抑えてくれれば勝機はある。
ところがオリックスの場合は得点が他の球団よりかなり少なく、失点がかなり多い。これは最下位を突っ走る要因になってしまう。
2015年に右肘手術の影響で出遅れ、戻ってからもパッとしない成績のエース「金子」の不調が大きく響いている。開幕から3試合投げて18イニングで14失点と酷い成績だが、14与四球ととにかくコントロールが悪い。投手はコントロールさえあれば、球威が無くても勝てるといわれているくらい生命線で、この数は厳しい。
2015年には10勝をあげ、防御率2.38と大黒柱っぷりの活躍を見せた「西」だが、開幕3試合で13.1イニングで20失点とこちらも大炎上中だ。しかも打たれた安打が13.1イニングで26安打とバッティングセンター状態で、どうも甘いところにボールがいっているようだ。
2015年10勝の「東明」も球に力が無く、四球も多く被安打数も多い。2014年まで防御率が1点台をキープしていた「佐藤達也」も2015年には3点台、2016年も開幕から不調と中継ぎや抑えもいまいちだ。頼れるのはやはり先発の「ディクソン」くらいか・・・。
オリックスの打撃陣は、ぱっとしない
「糸井」の調子が開幕からよく、3割前後をキープしている。糸井の身体能力を考えれば2015年の打率.262というのが驚くくらいだ。ただしもう糸井も35歳、故障や調子の上がり下がりも大きくなり、1年を通して調子が維持できるか心配だ。
マイナー帰りの「中島」も2015年は打率.240で本塁打10と見事に期待を裏切ってくれた。2016年もいまいちで期待は出来そうに無い。
新外国人の「モレル」がチャンスに強く、得点圏打率は4割近いがシーズンを通して続くか。元本塁打王の「T-岡田」が復活してくれれば打線に厚みが増すが、相変わらずのゴロやフライばかりでゴジラは寝ている。他に期待できそうな選手もいないことから、誰が監督やってもこの順位というくらい不調なチームになっている。
防御率1位のロッテ
オリックスのチーム防御率が6.51なのに対して千葉ロッテマリーンズは、2.95という脅威の数字です。これは昨年の最多勝の「涌井」と、ソフトバンクから移籍した「スタンリッジ」、「石川」などが調子が良く、中継ぎや抑えなど藤岡、益田、南、松永、内という後ろが磐石な為です。ある程度先発がゲームを組み立てられると、後は後ろがきっちりと抑えてくれる、この勝ちパターンが出来ていると上位に食い込めます。
後ろがしっかりしていると、先発も心に余裕が出てきます。オリックスのように後ろが心配だと、先発にも余計な力が入りますし、今日は1点に抑えないと勝てないなど、余計なプレッシャーがかかります。
打線もオリックスとは違い、細谷・岡田・角中と3割近くがいて、鈴木大地やデスパイネという魅力ある選手がいる、それぞれ打線と投手のバランスがいいので、このまま続けば終盤までAクラスでいられるのではないでしょうか。
Tweet