8月(夏)に打線が強いプロ野球チームってどこだろう?データから見てみよう

打者の中には夏に向けて調子を上げてくる選手がいます。体があったまってきたのか、チームが勢いの乗ってきたのか、暑いのが好きなのか、原因は様々です。では12球団を見て、打線が強いプロ野球チームはどこなのでしょうか。打率・本塁打・打点・盗塁数を見てみましょう。
20150618-1

セリーグ編

セリーグ6球団を2015年夏の「打撃成績別」に並べてみました。

打率 本塁打 打点 盗塁
阪神 .277 15 94 8
ヤクルト .257 21 99 17
中日 .250 12 82 19
巨人 .245 18 90 15
広島 .228 21 72 15
横浜 .227 19 83 7

1位は阪神タイガースです。

圧倒的な打率で安打を重ね、マートン・福留・大和・今成が3割超と好調です。出場機会は少ないが、俊介・狩野・上本も3割を超えていて打撃陣の好調さが伺えます。

2位は東京ヤクルトスワローズです。

首位打者の川端・チーム月間21本塁打の内1人で9本を放った山田が3割を超え、タイトルが狙える位置にいます。しかし、比屋根・大引・畠山・雄平の調子が上がってこず、デニングとミレッジにいたっては2割以下と苦しい状況が続いています。

3位は中日ドラゴンズです。

和田・ルナ・エルナンデス・亀澤が3割近くと好調をキープしています。藤井・平田・大島の打率が上がってきません。チーム打線としては、春先から250近辺で毎月安定しています。

4位は読売ジャイアンツです。

立岡が1人打率.400と絶好調なのが大きい、他のレギュラーで調子がよいのは月間打率.282の坂本ぐらい。阿部・長野・片岡・村田・小林が2割5分以下と不調から抜け出せません。高橋・アンダーソン・井端・吉川は打数こそ少ないが3割近くをキープしているのが救いだ。

5位は広島東洋カープです。

レギュラーでは丸が.337と1人だけ気をはいているが、それ以外が全く打てず崩壊状態。グスマン・會澤・田中に至っては1割台と足を引っ張っている。

6位は横浜DeNAベイスターズです。

ロペスと筒香が3割を超え、好調をキープしている。梶谷・白崎・桑原・嶺井・松本と2割いくかいかないかの選手や1割台が目立つのが痛い。春先の勢いは完全に無くなった。

セリーグは阪神が頭ひとつ飛びぬけている、夏に強い阪神の勢いは秋まで続くのか。

パリーグ編

パリーグ6球団を2015年夏の「打撃成績別」に並べてみました。

打率 本塁打 打点 盗塁
西武 .265 19 117 15
ホークス .256 28 106 18
日本ハム .247 19 99 26
ロッテ .239 11 73 7
オリックス .238 19 74 24
楽天 .236 12 71 14

1位は埼玉西武ライオンズです。

なんといっても秋山の影響が大きい。脇谷も調子を上げ、2人共月間3割を超えている。メヒア・渡辺・中村・栗山も負けじと打撃は好調だ。問題は浅村・森・外崎の不振が深刻で打率を一気に落としてきた。全体的に打撃層は厚く、やはり夏は西武が強い。

2位は福岡ソフトバンクホークスです。

何といっても柳田に限る、走攻守揃った活躍で1人成績はずば抜けている。中村・イデホ・明石も好調で長打力はリーグ屈指の力だ。内川・鶴岡・本多の調子が悪いが前半に貯金を作ってあるのが大きい。

3位は北海道日本ハムファイターズです。

陽岱鋼(ヨウダイカン)が復活し、中田・西川・近藤と4人が好調で打線が安定している。石川・市川・田中が打てないが中軸の打線と機動力でカバーしてるのが順位に反映されている。

4位は千葉ロッテマリーンズです。

清田・荻野・福浦・デスパイネが好調で打線を支えている。井口・鈴木・大松・中村・岡田・角中の調子が上がらない選手が多いのが目立つ。盗塁数もリーグ唯一の一桁と機動力が無くなったのも痛い。

5位はオリックス・バファローズです。

小田・駿太の調子が良く、糸井が.293と意地を見せてきたが糸井のポテンシャルを考えると3割は欲しい。ブランコ・中島・安達・ヘルマンとそれ以外は総崩れ状態。打線として機能せず苦しい状態が続いていて、順位に現れている。

6位は東北楽天ゴールデンイーグルスです。

ペーニャが.325と1人だけ頑張っている状態。嶋が何とか.269打っているが・・・。西田・北側・岩崎といった伏兵が打席は少ないものの結果を残しているのがせめてもの救いだ。

夏の打線状態まとめ

8月は西武が強いが、ホークスの独走状態は変わらず。投手力に差が有り、打線だけでは中々上位に食い込めないのが現実だ。

2015年の打線はソフトバンクホークスと西武ライオンズ、ヤクルトスワローズが総合的に抜けている。8月に至っては阪神タイガースもだが。秋山や柳田・森など魅力的な選手がパリーグに固まっていて、セリーグは山田が話題をかっさらっている。巨人が12球団最低打線と化したのが残念だが、村田や阿部などベテランの限界が目立つ。世代交代の波もすぐそこまで、迫ってきているのかもしれません。



このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

このキーワードに関連するそのほかの記事

前の記事

次の記事

過去1ヶ月で人気の記事20です