阪神の開幕1軍は[高山][横田][北條]で決まりだ
公開日:2016年3月13日
2016年の阪神の若手はとにかく勢いがあります。金本新監督の元で雰囲気も変わり、まさにスローガンの通り「超変革」通りの内容でしょう。投手陣も藤川の調子が良く、新外国人のドリス・マテオなど三振の取れる投手として楽しみですが、何といっても今年は野手です。
出典:阪神タイガース
高山は年間を通して出場
まず2016年の出場機会が多くなるとされているのが、ドラフト1位ルーキーの「高山」でしょう。オープン戦でも安打を量産して調子も良く、東京六大学リーグの安打記録を塗り替えた新人王候補です。
肩も強く足も速いので、1番を任せても面白いですが長打力もまだまだこんなもんではなく、将来は中軸候補として打率270残せれば1年目としては御の字ではないでしょうか。
⇒2015年阪神のドラフト指名選手の、入団前の成績を探してみた
高山選手の大学時代の通算成績などは上記から。
横田の成長に期待
3年目20歳という若い「横田」がグングン頭角を現しています。鹿児島実高出身の抜群の身体能力を生かして、打ち続けています。フレッシュな若手、生え抜きとして是非育ってもらいたいものです。
実は私自身この選手あまり期待していませんでした、それは2軍の成績に現れています。
年度 | 打数 | 安打 | HR | 点 | 打率 | 三振 |
2014 | 173 | 39 | 6 | 23 | .225 | 62 |
2015 | 347 | 74 | 9 | 36 | .213 | 86 |
2014年から2015年にかけて打席は約2倍になりました。しかし荒削りな部分が多く、打率を更に下げています。いくらパワーがあっても、2軍相手にこの打率じゃなぁ・・・と思ってた矢先にチャンスが回ってきました。大砲候補を必要としている金本監督から、期待されている1人と名指しされたのです。
この横田選手、練習や2軍ではぱっとしないものの、本番の1軍の試合で力を発揮するタイプのようで是非2016年は1軍で見守ってあげて欲しい1人です。
オープン戦9試合経過時点でですが、12球団で打率7位の.344と絶好調です。しかも9試合で盗塁4個と機動力も持ち合わせているのが特徴です。
しかし一度スランプに陥れば、どん底まで落ちそうな気配もします。2軍でも散々な成績の時期が多かったので、覚醒しツボにはまっていただきたい選手です。
北條の成長に期待
光星学院から2012年ドラフト2位で入団した「北條」も、はや4年目に突入しました。高校時代は甲子園通算29打点で、清原と並んで史上最多というチャンスに強い選手でした。
年度 | 打数 | 安打 | HR | 点 | 打率 | 三振 |
2013 | 221 | 44 | 1 | 20 | .199 | 47 |
2014 | 324 | 84 | 2 | 23 | .259 | 72 |
2015 | 403 | 98 | 10 | 43 | .243 | 86 |
2軍での3年間の試合では、2桁のホームランを打てるまでに成長しました。1軍オープン戦9試合で、18打数10安打と打率.556と猛アピールをしています。競争も横一線というだけあって、北條にもチャンスが来ました。
2軍で徐々に四球も増えてきて、選球眼も良くなってきました。21歳以下の国際大会にも出場して経験地を積み、楽しみな選手へと成長しました。
逆にアピール出来ていない選手は誰?
大砲候補として注目を浴びた「陽川」でしょう。15打数2安打で打率.133と6三振でオープン戦の9試合では結果が出ていません。
3年目の今期ですが、この選手実は巨人から育成ドラフト3位で2009年に指名されています。それを拒否して東都大学リーグで結果を残し、2013年の阪神からドラフト3位で入団したという経歴の持ち主です。育成の場合は支度金で契約金は出ないから、グラゼニなどの漫画では契約金は退職金と同じようなもんだよ、といったいたくらい大事なものです。
今岡誠の大ファンだそうで、2016年は2軍コーチとして阪神に帰ってきたので、本人も気合が入っているでしょう。
年度 | 打数 | 安打 | HR | 点 | 打率 | 三振 |
2014 | 311 | 75 | 6 | 38 | .241 | 98 |
2015 | 188 | 40 | 3 | 16 | .213 | 64 |
2軍の成績ですが、2年目は下降気味です。しかし台湾のウィンターリーグなどで結果を残し、長打力もある選手として期待がかかっていました。横田に一歩遅れを取ったか。
あとは6000ccのエンジンを持ってるのに、40キロしか出てないと金本監督に言われた「一二三慎太」でしょう。育成枠として恐らく最後のチャンスの1年となりそうですが、1軍に呼ばれそうな気配も無く全く話題すら出てきません。身体能力が高く、投手からやむなく野手に転向しましたが早6年目、2016年にチャンスは訪れるのでしょうか。
他には2軍ウエスタンの試合で調子の上がらない「江越」や久しぶりにチャンスが回ってきた捕手「岡崎」など、注目する選手は豊富です。結果を出している高山・横田・北條にはぜひとも1年間、1軍に置いてチャンスをあげてほしい。
Tweet