2015年阪神タイガース2軍(ファーム)野手の打撃成績を振り返ろう

2015年の阪神タイガースの2軍がペナントレース全日程を終えました。阪神はウエスタンリーグに所属していて、今シーズンは3位という結果に終わりました。ここから未来の阪神タイガースを担うスター選手が活躍するのでしょうか、ストーブリーグも楽しみではありますが今年の若トラ達の打撃成績を振り返りましょう。
20150926-1
出典:阪神タイガース

チーム成績

試合:117 勝:57 敗:53 分:7 順位:3位

2015年の阪神タイガース2軍(ファーム)最終順位は「3位」です。

チーム打率はリーグ3位の「.251」でチーム防御率もリーグ3位の「3.32」です。阪神はウエスタンリーグに所属しています。1位のソフトバンクが貯金30近くで独走し、最下位はオリックスで借金30超えでこちらもダントツです。

2軍ですので他球団はあまり気にせず、選手を見ていきましょう。

阪神期待の打撃陣:打率編

2015年の2軍チーム打率は「.251」です。最低でもこの数字を上回れないようなら1軍行きは難しいでしょう。

打率.251以上の該当者は16人ですが、100打数以上に限定すると該当者は6人しかいません。半数が1軍での調整中選手や、投手でたまたま入ってきているからです。

試合 打数 安打 HR 打点 盗塁 打率
柴田講平 60 162 57 2 13 2 .352
ペレス 48 181 57 14 35 0 .315
江越大賀 48 188 58 8 20 6 .309
梅野隆太郎 31 110 33 5 20 1 .300
中谷将大 94 321 93 9 40 5 .290
森越祐人 65 199 56 3 20 2 .281

試合数も打数も異なるので一概に何位とは言いにくいですが、誰が結果を残しているかは分かります。

1位は柴田選手
1軍では毎年打率2割前後と打てない、年々出番も減っているが2軍では圧倒的な打率を残しています。2011年に1軍で.271(188打数51安打)を残し7盗塁と活躍したが、ここ4年1軍で結果が出ていない。

2位はペレス選手
マートンの代役としてシーズン途中に「BCリーグ・石川」から加入し、2軍では圧倒的な打力を見せている。28歳と若く、2016年にマートンが抜けるようなことがあればチャンスが回ってくる。

3位は江越選手
1軍では出番がもらえ、打率こそ2割前後だがパンチ力があり本塁打も狙える。足も遅くなく、守備も悪くないので率を残せれば1軍定着も見えてくる。何かこういう説明だと伊藤隼太と被りそうな気がする。

4位は梅野選手
阪神の未来を担う捕手で、長打力があり久しぶりに打てる捕手の期待をさせる。課題はやはりリード面で、ベテランに負けじと若手として期待がかかる。

5位は中谷選手
2軍で中心選手として1年間頑張った。長打力もあり、足も遅くない。バッティングも良く去年の打率2割前後からかなり上昇した。22歳と若く、将来の可能性に期待。

6位は森越選手
中日から移籍した選手で毎年1軍経験はあるが打率1割台と苦戦。今年はバッティングも調子よく、しぶとい打撃で来期は1軍を狙えるか。

阪神期待の打撃陣:ホームラン編

2015年チームの本塁打数は「79」です。6本以上打っている選手を並べてみた。

試合 打数 安打 HR 打点 盗塁 打率
ペレス 48 181 57 14 35 0 .315
北條史也 112 403 98 10 43 2 .243
中谷将大 94 321 93 9 40 5 .290
横田慎太郎 103 347 74 9 36 9 .213
江越大賀 48 188 58 8 20 6 .309

1位はペレス選手
長打力はダントツか、来期は是非1軍で打力を発揮して欲しいが外国人枠の問題がある。球界屈指の高年俸のマートンか、超格安のペレスか、チーム方針が今後を左右しそうだ。

2位は北條選手
将来に期待がかかる和製大砲候補だが、打率は前年の.259からやや下がった。ただし本塁打は2本から10本と5倍に伸び、打点も23から43へとアップしている。打率も向上させ、1軍への切符を手にして欲しい。昔阪神には「曽我部直樹」という選手がいて、2年連続ファームの本塁打王だったが、1軍では出番もなく活躍もせず引退したのを思い出した・・・チャンスを掴めるか。

3位は中谷選手
去年は274打数52安打で打率.190とHR7本30打点だった、今年は大幅に打率も上がり長打力も身につけた。来年はチャンスを掴めるか、是非見てみたい選手だ。

4位は横田選手
長打力がある選手だが、打率が上がってこない。去年の.225から更に落としてしまった。足もあるが、打率の向上がなければ1軍への道は遠い。

5位は江越選手
やはり2軍での1番の期待は江越か。走攻守バランスの取れた選手で、率が残せてシーズン通して出場できれば1軍で2桁本塁打と2桁盗塁も十分狙える選手だ。

阪神期待の打撃陣:盗塁編

1軍では上本と鳥谷が走れるが、その他は期待できない。赤星のような打って走れる選手はもう当分見れないのだろうか。

試合 打数 安打 HR 打点 盗塁 打率
横田慎太郎 103 347 74 9 36 9 .213
江越大賀 48 188 58 8 20 6 .309
緒方凌介 97 247 57 4 19 6 .231
植田海 51 125 25 1 5 6 .200
荒木郁也 49 118 21 0 8 6 .178

1位は横田選手
パンチ力があり、足もあるが打率が低いのでスタメンでの起用は難しいか。

2位は江越選手
既に1軍レベル、打って走って守れる、2016年の開幕1軍も狙え期待大だ。

3位は緒方選手
昨年の185打数55安打で打率.302から大幅に成績を落とした。盗塁数も減り、苦しい成績だ。2014年は1軍で2本塁打2盗塁を残しただけに、まずは2軍で安定した成績を残して欲しい。

4位は植田選手
滋賀県の近江高からドラフト5位入団の1年目ルーキー。守備と俊足が魅力の選手で、2016年も体作りを目指し、2軍で実績を積んでほしい。

5位は荒木選手
2014年の169打数42安打15盗塁で打率.249から成績を落とした。しかし俊足を買われ、今年は1軍で4盗塁を決めた。足と守備は1軍クラス、ミート力をつけて出番を勝ち取って欲しい。

2015年2軍打撃陣総括

若手が育ってきていないのが正直な感想だ。途中加入したペレスが絶好調だが、外国人枠の問題がスタメンの機会をなくしている。江越と中谷は開幕1軍を狙える位置にいる。北條は荒削りでもう少し鍛えたいところではある。

ただしそれ以外の選手がすこぶる悪い。

試合 打数 安打 HR 打点 盗塁 打率
西田 直斗 88 238 53 1 14 0 .223
陽川 尚将 54 188 40 3 16 0 .213
黒瀬 春樹 59 139 28 0 8 1 .201
一二三 慎太 59 133 27 2 9 0 .203
小豆畑 眞也 48 132 30 0 10 0 .227
原口 文仁 59 118 26 4 11 0 .220

この辺りが伸びてきてもらわなければ困る。1軍はベテランが多くなり、若返りが求められている。しかし2軍の層が薄ければ長いペナントレースを戦う上で不利になるのは明白だ。ヤクルトの山田とはいわないが、見ていて楽しい選手が出てきてくれるのを願っている。

2015年阪神タイガース2軍(ファーム)投手の投手成績を振り返ろう(2軍選手の投手陣の投手成績のまとめ)



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