2015年侍ジャパンは豪華です、各戦力を確認してみよう
公開日:2015年10月11日
野球日本代表の選手メンバーが発表されました。監督は小久保監督で28名の選手が選ばれ、その内10名の選手が代表初進出となりました。選ばれた選手の今年のデータや打順などを確認しておきましょう。
出典:野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト
選ばれた経緯と日程
今回選ばれた流れを確認してみよう。
7月16日:一時候補として65名
10月9日:ロースターとして45名
10月9日:プレミア12出場28名
45名から絞り込んで28名が選ばれました。
大会の期間は「2015年11月8日(日)~21日(土)」となっています。何と今回の概要として「球数制限は無し」とのことです。
選ばれた選手 投手
投手は全部で13選手、球数の制限が無い為スタミナがある投手で、主に先発を担当している投手が選ばれています。
【先発・中継ぎ】
選手名 | 試 | 勝 | 敗 | セ | 回 | 防御率 |
菅野智之 | 25 | 10 | 11 | 0 | 179 | 1.91 |
則本昂大 | 28 | 10 | 11 | 0 | 194.2 | 2.91 |
大谷翔平 | 22 | 15 | 5 | 0 | 160.2 | 2.24 |
藤浪晋太郎 | 28 | 14 | 7 | 0 | 199 | 2.40 |
前田健太 | 29 | 15 | 8 | 0 | 206.1 | 2.09 |
西勇輝 | 24 | 10 | 6 | 0 | 162.2 | 2.38 |
大野雄大 | 28 | 11 | 10 | 0 | 207.1 | 2.52 |
武田翔太 | 25 | 13 | 6 | 0 | 164.2 | 3.17 |
牧田和久 | 34 | 9 | 11 | 3 | 137.2 | 3.66 |
各球団のエース級が名を連ねます。菅野・大谷・藤浪・前田が先発で後は中継ぎでも先発でも使っていこうという感じでしょうか。なぜ菊池じゃなくて牧田が入っているんだろう、ベテランで中継ぎも出来るからかな・・・成績だけを比較すると頼りないですね。
【2015年タイトル】
最多勝:前田健太(15勝) 大谷翔平(15勝)
最多奪三振:藤浪晋太郎(221個) 則本昂大(215個)
最優秀防御率:大谷翔平(2.24)
【抑え・セットアッパー】
選手名 | 試 | 勝 | 敗 | セ | 回 | 防御率 |
松井裕樹 | 63 | 3 | 2 | 33 | 72.1 | 0.87 |
澤村拓一 | 60 | 7 | 3 | 36 | 68.1 | 1.32 |
増井浩俊 | 56 | 0 | 1 | 39 | 60 | 1.50 |
山崎康晃 | 58 | 2 | 4 | 37 | 56.1 | 1.92 |
抑え・セットアッパーとして4人選出されました。今年大ブレイクしたルーキーの山崎や抑えで覚醒した松井など。防御率と成績で総合的に見ると妥当でしょう。ロッテの西野勇士は骨折で離脱し、防御率1点台以内は12球団で他にいません。松井裕樹の72回1/3で奪三振は103という率の高さ、どこまで通用するか楽しみです。
選ばれた選手 捕手
問題はここです、キャッチャーは3人選出されています。
選手名 | 試 | 打 | 安 | HR | 点 | 盗 | 打率 |
炭谷銀仁朗 | 133 | 399 | 84 | 4 | 35 | 0 | .211 |
嶋基宏 | 117 | 338 | 74 | 4 | 18 | 6 | .219 |
中村悠平 | 136 | 442 | 102 | 2 | 33 | 3 | .231 |
打撃成績を見れば心もとない、他に候補がいないから仕方が無いけれど。内野手・外野手が打てるから大きな問題にはならないが、厳しいですね。
嶋基宏は12球団中で防御率最下位の楽天投手陣の捕手・炭谷銀仁朗は12球団中で10位の防御率の西武投手陣の捕手。しかし共に年数もベテランに差し掛かり、毎年1年を通して出場している。中村悠平は優勝したヤクルトの正捕手で、若いが実績を積んできている。
打撃は捨ててリード面に期待。規定打席到達者でセリーグ最下位が中村、パリーグ再会が炭谷なので打撃は期待しません。巨人の阿部のような打てる捕手は今後あまり出てこないので、守備・リードで頑張ってもらいましょう。
選ばれた選手 内野手
内野手からは7選手が選出されています。
選手名 | 試 | 打 | 安 | HR | 点 | 盗 | 打率 |
松田宣浩 | 143 | 533 | 153 | 35 | 94 | 8 | .287 |
川端慎吾 | 143 | 581 | 195 | 8 | 57 | 4 | .336 |
坂本勇人 | 130 | 479 | 129 | 12 | 68 | 10 | .269 |
中島卓也 | 143 | 515 | 136 | 0 | 39 | 34 | .264 |
中田翔 | 143 | 539 | 142 | 30 | 102 | 1 | .263 |
山田哲人 | 143 | 557 | 183 | 38 | 100 | 34 | .329 |
中村剛也 | 139 | 521 | 145 | 37 | 124 | 1 | .278 |
【2015年タイトル】
首位打者:川端慎吾(.336)
最多安打:川端慎吾(195本)
本塁打王:山田哲人(38本) 中村剛也(37本)
盗塁王:山田哲人(34個) 中島卓也(34個)
30ホームラン以上が4人というパワフル打線、おかわり君こと中村が選ばれたのが大きいです。さすが本塁打王6回の実績で得点圏は.310とチャンスに強いことが西武の原動力となりました。出来れば4番は中村に座って欲しいものです、中田も力はあるが、中村の方が格は上で、更に大阪桐蔭高校の先輩でもあります。
パワーだけでなく山田と中島の足も重要になってきます。昨年より打率・本塁打・盗塁が下回った坂本が入っていますが、得点圏は.323とチャンスに強い。
選ばれた選手 外野手
外野手は全部で5人選出されています。
選手名 | 試 | 打 | 安 | HR | 点 | 盗 | 打率 |
内川聖一 | 136 | 529 | 150 | 11 | 82 | 1 | .284 |
平田良介 | 130 | 491 | 139 | 13 | 53 | 11 | .283 |
筒香嘉智 | 138 | 496 | 157 | 24 | 93 | 0 | .317 |
柳田悠岐 | 138 | 502 | 182 | 34 | 99 | 32 | .363 |
秋山翔吾 | 143 | 602 | 216 | 14 | 55 | 17 | .359 |
【2015年タイトル】
首位打者:柳田悠岐(.363)
最多安打:秋山翔吾(216本)
おそらく秋山・柳田・筒香で決まりでしょう。内川と平田には控えとして準備してもらう可能性が高いです、今年の成績を見れば誰もが納得できます。
ロッテの清田とかも面白そうな気がしますが、数年間の実績を考えての選考かな。
しかしこの3人は豪華です、1番はリードオフマントして秋山で決まりでしょう。2番はセリーグの安打製造機の川端で、3番に山田もしくは柳田、4番に中村、5番から7番を中田・筒香・松田あたりでしょう。8番は捕手の中村で、9番が投手。ちょっと大砲が多い気もしますが、山田と柳田は大砲であり球界屈指の走力なので問題ないでしょう、秋山も足があります。
大谷・藤浪・山崎・松井・山田・中村(おかわり君)・柳田・秋山・・・特にこのあたりが皆さん注目されているでしょう。
ちなみに28人選ばれて海外勢がいないので、12球団ということは1球団あたり2人ちょいとなります。千葉ロッテからの選出が0人と寂しいですが、実績と現状の選考された選手を比較すると今年はやむを得ないかと思います。涌井が最多勝で調子が良くても防御率は3.39(リーグ8位)と微妙です、2点台前半の大谷や西のほうが安定感は上でしょう。
小久保監督には怪我をさせないようにとお願いするしかない、特に柳田は終盤に痛めたので心配だ。実力的には十分強いチームなので、開幕が楽しみです。
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