2015年西武ライオンズの森友哉はすごかった、日本を代表するバッターを目指して2年目を振り返ろう
公開日:2015年10月2日
プロ野球ファンなら誰もが知る事になった「森友哉」選手。2015年は埼玉西武ライオンズの顔として主軸として、破壊力のある活躍をしてくれた。今年の西武は本当にすごかった、おかわり君の中村選手や、216安打の秋山選手をはじめ、パワーあふれる選手が増えてきた。今年の「森友哉」の2年目を振り返ってみよう。
出典:埼玉西武ライオンズ 選手名鑑 森 友哉
今年の森選手の成績
まず今年の森選手の成績を振り返ろう。
試合 | 打数 | 安打 | HR | 打点 | 盗塁 | 三振 | 四球 | 打率 |
138 | 474 | 136 | 17 | 68 | 0 | 143 | 44 | .287 |
5位 | 5位 | 5位 | 3位 | 4位 | – | 3位 | 6位 | 3位 |
下の順位は埼玉西武ライオンズの2015年度チーム内順位だ。ホームランが3位に入り、打点が4位、打率も3位と十分主力として活躍したのが分かる。
四球は以外と少ない、元々積極的に振っていくバッターなので自ずと三振数は多くなってしまう。この三振の多さはパリーグでも3位となっている。これが何を意味するかお分かりいただけたであろうか、実にリーグ1位から4位の三振数は全てライオンズの選手なのだ。
1位:172個 中村剛也
2位:153個 メヒア
3位:143個 森友哉
4位:136個 浅村栄斗
メヒアは去年も156と同じような数字だが、中村は124から一気に増え、浅村も100から増えた。きっと森の豪快さに釣られて大振りになっていたに違いない。だがこの破壊力と長打力は、首位を独走した福岡ソフトバンクホークスにも引けを取らない。
若くて豪快で日本の主砲が生まれるのは喜ばしいことだ、大阪桐蔭高校の先輩の中村選手もきっと喜んでいることだろう。ちなみに浅村も、大阪桐蔭高校の先輩です。
元々捕手として入団したが、リード面で課題が多いことで打力を活かせるDHからはじまりライトも守った。
ライトが23試合、指名打者のDHが108試合の出場となった。残りは代打での出場。
森選手の興味深いデータ
今年の森はとにかく打った、去年に比べればということだが。いつかはおかわり君を超える存在に成長してくれれば楽しみだが、守備がこれからキャッチャーもやるのかどうか気になる。
対右投手:.262(401-105)
対左投手:.425(73-31)
今年は左の投手に対してめっぽう強かった。対右ももう少し打率が欲しいところだが来年に期待しましょう。
得点圏打率:.318(107-34)
チャンスにも強かった、得点圏では3本塁打50点と打点を稼いでいる、逆に言えば本塁打はチャンスでないときのほうが出ているという事。これはランナーを帰すための打撃に徹しているからで、若いのにこれだけ打てるのはたいしたものだ。
森選手の選手プロデュース弁当を知っているか?
森選手の弁当が存在する。西武プリンスドームで買える弁当だが、これまたボリュームがすごい。
その中身がこれだ、その名も「フルスイング弁当」だそうだ。公式サイトのコメントにはこう書かれてある。
特に大好きなジャガイモを取り入れた「ジャガイモとベーコンとほうれん草のソテー」に、自身も好きでファンの皆さまにも食べてもらいたいものとして、さまざまなおかずをご用意いたしました!!
特にご飯は販売直前に「白米」から「鶏そぼろご飯」に変更するほどのこだわりです。
完成したお弁当を見て本人も「やばいっす!」と言葉が出るほど納得の一品に仕上がりました。
なるほど、じゃがいも大好き森選手というわけか。そして販売直前に白米からそぼろご飯に変更したと、さすがにこのコメントには笑った。食いしん坊らしいイメージにぴったりの弁当だ、見ているだけでお腹が減ってきそうで美味しそう。
他にもカニクリームコロッケ・コーンクリームコロッケ・から揚げ・チンジャオロース・春雨サラダが弁当に入っている。しかもこのお弁当を買うと、非売品の「オリジナルステッカー」&「オリジナルカード」が入っているそうで、ファンにはたまりませんね。
西武の公式ホームページはボリューム満点
森選手の事を調べていると公式サイトには情報が多い、ということ。阪神なんかはもっと少ない気がします。
森選手の登場曲は以下の曲が使われています。
登場曲:俺たちの明日
アーティスト名:エレファントカシマシ
メディア掲載日程なんかも出ていまして、森選手が1年でどれだけメディアに出ていたかが分かります。一緒に誰と出ていたか、1人で出演したか調べてみました。
【2015年1月】
高橋 朋己/木村 文紀
ダイワハウススペシャル プロ野球No.1決定戦!バトルスタジアム
【2015年2月】
炭谷 銀仁朗
NHK スポーツプラス
【2015年3月】
テレビ朝日 Get Sports
文化放送 ライオンズエクスプレス
【2015年4月】
NHK BS1 アスリートの魂
文化放送 文化放送ライオンズナイター
【2015年5月】
テレビ東京 ネオスポ
フジテレビ すぽると!
日本テレビ ニュースZERO
【2015年6月】
栗山 巧/岸 孝之
文化放送 文化放送ライオンズナイター
1人
テレビ東京 ネオスポ
テレビ朝日 報道ステーション
【2015年7月】
文化放送 文化放送ライオンズナイターSET UP
【2015年8月9月】
8月と9月の出演はありませんでした。この期間は、高橋選手や栗山選手・秋山選手の特集やインタビューが多かったです。
なぜ森選手がここまで打てるようになったのか?
来年は更に期待するのがプロ野球ファンだが、2015年の今年は去年と比べて何が変わったのだろうか。どこが他の選手と違うのか、特集記事があった。
豪快な打撃を生み出す要因の一つとして、「股関節周辺の強さ」を指摘するのが、西武の坂元トレーニングコーチだ。
他の選手とは、股関節の強さが違うというのだ、確かにあの独特なフォームは特徴的だ。
「疲れが出てくると、森の場合はどうしても(腰の)沈みこみが甘くなる。打撃フォーム自体も股関節周辺にストレスがかかりやすいので、体の“軸”をしっかりと意識させ、股関節周辺をしっかりとケアできるようにさせていきたいですね」
疲れてくると、腰を落としての打撃が甘くなるというのだ。つまり、腰を下ろす位置が深くない、ということだ。長時間ファールで粘っていた時があったが、見ているだけで負担がかかってるなぁという印象を受ける。それだけ負担がかかるなら、長いペナントレースを戦う上でケアが欠かせない。
フルスイングはあの独特なフォームから繰り出される。よく怪我をしてフォームが狂った選手が過去たくさんいたが、怪我をしないように森選手には試合後のケアや鍛え方に工夫してもらい、更なる成長を来年以降も見たいものだ。
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