オスンファンの代役候補は「5人」阪神の新外国人投手候補の成績をみてみよう

残念ながら阪神タイガースに貢献してくれた「オスンファン」は契約をしないことが決まりました。年俸とメジャー意識と成績の下降とその他イロイロありましたが、阪神も次の外人を探しているようです。現在の新外国人投手の候補は「5人」、それぞれの投手の特徴や成績を見てみよう。
20150516-1

新外国人投手候補は5人

オスンファンの代役として藤川球児・・・ではなくて、外国人投手が5人リストアップされているそうだ。メジャーやマイナーリーグである程度実績があり、活躍が見込める投手だそうだがどの程度の実績なのだろうか。

筆頭候補がブレーブスFAのデビッド・アーズマ投手(33)だ。メジャー通算69セーブと経験豊富。今季は2年ぶりにメジャー昇格し、中継ぎで33試合に登板した。
マイナーリーグでは好成績を収めており、阪神は数年前から動向をチェックしてきた。また、ロッキーズ3Aのブライアン・シュリッター投手(29)も候補で今季は3Aで23セーブをマーク。ブレーブス3Aのライアン・ケリー投手(28)はマイナー通算58セーブの経験がある。

出典:阪神、呉昇桓代役候補にメジャー69セーブ右腕

選手を1人ずつ見ていこう。

デビッド・アーズマ

1981年12月27日生まれでもうすぐ34歳だが、メジャー経験は豊富な選手だ。

ジャイアンツ→カブス→ホワイトソックス→レッドソックス→マリナーズ→ヤンキース→メッツ→ブレーブス→自由契約

直球が主体でメジャー通算69セーブ、三振が取れる右腕で2年前に阪神が獲得を検討したそうだが合致しなかった。

年度 S H 防御率
2004 11 1 0 0 1 10.2 5 6.75
2006 45 3 0 0 5 53 49 4.08
2007 25 2 1 0 3 32.1 36 6.40
2008 47 4 2 0 4 48.2 49 5.55
2009 73 3 6 38 6 71.1 80 2.52
2010 53 0 6 31 0 49.2 49 3.44
2012 1 0 0 0 0 1 1 9.00
2013 43 2 2 0 4 39.2 36 4.31
2015 33 1 1 0 0 30.2 35 4.70
通算 301 16 18 69 23 337 340 4.27

2015年は2年ぶりのメジャー登板だったが自由契約になった。主に中継ぎで33試合に登板し、三振率も高い。年によって四球が目立つ年とそうでない年があり、経験は豊富だがまもなく34歳。8球団を渡り歩いた苦労人で、アメリカでのメジャーへ昇格は難しく日本へ新天地を求めてやってくるのか。

ブライアン・シュリッター

12月でまもなく30歳になる右腕で、チームに新しいクローザーがきたことで40人枠から外れマイナー行きが濃厚だ。

カブス→ヤンキース→フィリーズ→カブス

年度 S 防御率
2010 7 0 1 0 8 7 12.38
2014 61 2 3 0 56.1 31 4.15
2015 10 1 2 0 7.1 4 7.36
通算 77 3 6 0 71.2 42 5.41

2014年はカブスで61試合の中継ぎとしての登板があり、三振を取れる投手ではないが四球で崩れる投手でもない、安打は投球回数以上に打たれている傾向があるのが気になる。

ライアン・ケリー

アトランタ・ブレーブスに所属している28歳の右腕、メジャー経験は1年だけでデータは少ない。

年度 S 防御率
2015 17 0 0 0 16.2 10 7.02
通算 17 0 0 0 16.2 10 7.02

マイナーで通算58セーブの実績はあるそうだが、データは少ない。と思ったらこんな記事がありました。

青木は6-3と3点リードで迎えた9回先頭で打席へ。この日ここまで4打数無安打だったが、相手5番手右腕ライアン・ケリーの4球目を捉えるとライトスタンドへ運んだ。

出典:青木宣親が3号ソロ 約2か月半ぶり一発、ジャイアンツは連敗ストップ

どうやら2015年青木の3号ソロホームランを打ったときの投手らしい。ライアン・ケリーで検索すると、NBAバスケのレイカーズの有名選手がヒットし野球の方は情報が少ないです。

アンソニー・バス

マリナーズの所属する28歳の右腕です。1ヶ月ほど前にトレードでレンジャーズからマリナーズへ移籍したばかりです。

パドレス→アストロズ→レンジャーズ→マリナーズ

年度 S 防御率
2011 27 0 2 0 48.1 24 1.68
2012 24 2 8 1 97 80 4.73
2013 24 0 0 0 42 31 5.36
2014 21 1 1 2 27 7 6.33
2015 33 0 0 0 64 45 4.50
通算 129 3 11 3 278.1 187 4.40

2011年はパドレスで1点台の防御率と安定感抜群の活躍を見せましたが、年々防御率が落ちていきます。それでも2015年は33試合に登板し4.50と年間を通して投げました。球種も多くまだ若いので、後ろを任せばそこそこ活躍してくれそうな予感はします。

デュアンテ・ヒース

2014年~2015年までの2年間、広島東洋カープで活躍した右腕投手です。現在30歳で、推定年俸7,500万円ですが2年間の防御率は2.36と数字では安定しています。細かく見てみるとAクラス入りをかけた9月と10月に打たれたり四球が目立っています。しかしそれまでは奪三振率も高く、ある程度安定しており日本で投げた実績があるのが大きいです。

年度 S 防御率
2014 7 3 0 0 41.2 35 2.38
2015 43 3 6 4 49.2 59 2.36
通算 50 6 6 4 91.1 94 2.36

ヒースのデータを集めていると、下記の記事があった。母のために思いをこめて投球しているそうだ。心優しいヒースには、阪神で無くともまた日本で投球がみたいものだ。

母のワンダ・グリッグスさん(50)の文字「GRIGGS」を練習用のグラブに刺繍(ししゅう)していて、カラーはチームでは珍しい紫色。理由は母が苦しんでいるという内臓に障害が起きる「紅斑性狼瘡」のためだという。母の健康を祈り、その病気のシンボルカラーである紫色をグラブの色に選んだそうだ。
「父がインターネットで広島の試合をチェックして、母に伝えているよ」とヒース。現在は帰国しているが、4月の来日時に両親が仲良くバックネット裏から試合を観戦していた。

出典:家族思いの広島・ヒース、紫色の練習用グラブに隠された祈り

実績で選ぶか、将来性で選ぶか

外国人という仕様上、あまり長い目で見られないのは仕方の無いことだが日本でプレーするに当たり、プレースタイルに合うかどうかが1番重要な点でいくらメジャーでの実績があっても活躍できるとは限らない。そうすると日本で活躍した経験のあるヒースか、いろんな球団で抑えの実績もあるデビッド・アーズマか。中継ぎ以降に不安が残る阪神投手陣、何とか戦力を確保したいところではあります。



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